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2006年3月16日 (木)

『我利馬の船出』 灰谷健次郎

今自分が居る関係の中から、何も持たずに飛び出すことが出来ればいいのに・・・。

こんなこと、きっと誰でも考えたことがあるに違いない。

主人公の少年(我利馬:ガリバー)は、私たちがそのようなことを思う環境よりもはるかに悪い環境にいて、そして、実際にその思いを、『船出』という形で実行に移したのだった。

ただ、その“解き放たれたい”という思いを達成することで、自分の抱えていたものの大切さに気付く、という皮肉な体験もする。

ガリバー少年がであった、「だれでもの世界」の住人のおっさんって、すごいステキな人だと思った。ただ、おっさんも、すごく色々な辛い経験をしてきて、やっとその境地に達したみたいだった。人は、それぞれに、自分の想いで動き、そして他の人に多くを求めすぎるのかもしれない。

ガリバーが到着したのは、何もかもがやたら大きい国。そこで、大きさは比べ物にならないけど、自分と同じくらいの年齢の少女ネイと出会う。

物理的な大きさこそ違うけど、でも、二人は心を通わせていく。

その時のガリバー少年は、以前の、自分の境遇を怒るだけの少年ではなくなっていた。

優しさとか、そういうものに触れると、人は強くなれるのだろうな。

人を遠ざけようとしていたガリバーは、最後には大きな人たちに受け入れてもらえるよう願うようになる。

彼を変えたのは、彼自身と、周りからの本気の関わりなのだろう。

我利馬(ガリバー)の船出 Book 我利馬(ガリバー)の船出

著者:灰谷 健次郎
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